溶連菌
溶血性連鎖球菌という細菌に感染して起こる病気です。発熱やのどの痛みが最初に現れますが、腹痛や嘔吐、発疹を伴うこともあります。溶連菌感染症と診断されたら、抗生剤の服用が必要となります。薬を飲み始めて1~2日で症状はおさまり元気になり、登園・登校も可能ですが、10日間(薬の種類によっては5日間)しっかりと抗生剤を飲み切ることが必要です。急性腎炎やリウマチ熱などの合併症を起こすことがまれにありますので、再診は必ず受けてください。
インフルエンザ
インフルエンザウイルスは、その年により流行する型が異なります。主な症状としては、急な高熱、全身の節々の痛み、頭痛、喉の痛み、咳、鼻水などです。普通の風邪より症状が強く現れます。インフルエンザと診断された場合、抗ウイルス薬(タミフル、イナビル、リレンザなど)を指示通り服薬していれば、ほとんどのお子さんは数日で自然に治っていきます。しかし、まれに薬が合わなかったり、意識障害や脱水を起こす場合があるので、自宅療養の時はなるべくお子さんから目を離さず見守るようにしましょう。
アデノウイルス
アデノウイルスに感染すると、38~40度の高熱、のどの痛み・腫れ(咽頭炎)、目やに・目の充血(結膜炎)などの症状が現れます。のど・目の症状が出るものは、咽頭結膜熱と言われ、俗にプール熱と呼ばれているものです。夏に流行しますが、冬に感染する場合もあります。また、腹痛や下痢を伴うこともあります。ウイルスに効く抗生剤などはなく、対症療法で内服薬と点眼薬で回復するのを待ちます。のどが痛くて食欲がないときは、ゼリーやアイスなど口当たりの良いものを食べさせると良いでしょう。
手足口病
手足口病はその名の通り、手のひら、足、口の中などに周辺が赤い小さな水泡ができる病気です。夏風邪の一種で、ウイルスに感染してから3~5日くらいに症状が現れます。発熱は、微熱から高熱まで個人差があり、中には発熱しない場合もあります。抗生剤は効かないため、熱や口の痛みなどの症状を抑える薬を服用します。数日から1週間ほどで自然に治りますが、くしゃみや唾液などの飛沫感染のほか、便からの接触感染で大人もうつることがあるので、数日間はオムツ替えの時などは注意が必要です。
RSウイルス
RSウイルスというウイルスに感染して起こる呼吸器系の病気です。2歳までにほぼ100%の子どもが少なくとも一度は感染すると言われています。感染して数日の潜伏期間の後、発熱、鼻水、咳などの症状が出ます。ほとんどが、軽い風邪の症状で済みますが、月齢の低い乳児が初めて感染した場合などは重症化する場合があります。その場合、咳がひどくなり、ゼイゼイして呼吸がしにくくなって、気管支炎や肺炎を引き起こし入院が必要になることもあるので注意が必要です。
こんな症状のときは早めの受診をおすすめします
- 息を吐くときにヒューヒュー、ゼーゼーと音がする
- 顔色や唇の色が悪い
- 胸がペコペコとへこむような呼吸をする
- 呼吸が速く、呼吸の回数が極端に増えている
感染症胃腸炎
嘔吐、下痢や発熱が主な症状です。原因は、ノロウイルスやロタウイルスなどのウイルスが体内に入り込むことです。熱は出ないこともあり、出たとしても38℃前後と高熱には至らないケースが多いです。嘔吐や下痢は比較的短期間で治まりますが、注意すべきことは脱水症状を起こす危険があることです。基本的には自然に治る病気ではありますが、吐き気止めや整腸剤で治療します。一番重要な治療は脱水にならないように糖分、ミネラルの拭くんだ水分をとることです。嘔吐下痢症を治すには、基本的にウイルスが体外に排出されるのを待つしかありません。子どもの状態を見守りながら、症状が治まるのを待ちましょう。
こんな症状のときは早めの受診をおすすめします
- 1日たっても吐き続けるとき
- 元気がなく、顔色が悪いとき
- 唇が乾いて、おしっこが少ないとき
ヘルパンギーナ
夏風邪の一種で、発熱とのどに水泡ができて痛いという症状が手足口病に似ていますが、手足に発疹は出ません。急に高熱が出て、のどの痛みも長引く傾向にあります。ウイルスによる感染なので、抗生剤は効かず、対症療法で症状を抑える薬を飲みながら、落ち着くのを待ちます。のどが痛むため、食欲がなくなり水分も取りづらくなるので、脱水に気をつけて、しみないものや喉ごしの良いものを食べさせるようにしてください。
また、感染した人の咳やくしゃみにはウイルスが潜んでおり、 飛び散ったウイルスを吸い込んだり、ウイルスのついた手で目や鼻、口を触ることで感染します。 感染した人の便にもウイルスが潜んでおり、おむつを替えたときに手にウイルスがつくこともあるので注意が必要です。
水ぼうそう
水痘帯状ウイルスからの感染によって起こる病気です。水をもった赤い発疹が、初めは少しずつ出始めやがて全身に広がります。その後、1週間前後でかさぶたになり、だんだんはがれて元の肌に戻ります。かさぶたになるまでは、かゆみが強く、熱を伴う場合もあります。かゆみ止めの塗り薬をかさぶたになる前の発疹に塗ってあげてください。また、かゆくて発疹を引っかいてしまわないように、爪は短く切っておきましょう。発熱しているときや、新しい発疹ができているときは、お風呂は控えるようにしてください。水ぼうそうは、定期接種となっているので、3歳未満のお子さんは必ず接種を受けましょう。
おたふく風邪
おたふく風邪ウイルスに感染すると、2~3週間の潜伏期間の後、耳の下(耳下腺)やあごの下(顎下腺)の痛みと腫れが見られます。発熱はある場合とない場合と個人差があります。腫れは、だいたい左右ともに腫れますが、片方だけの場合もあり、こちらも個人差があります。痛みや熱を抑える薬や冷湿布などで様子を見ながら、1週間前後で症状が治まるのを待ちます。また、4~5日目に高熱、嘔吐、頭痛などの症状があれば髄膜炎の合併が疑われます。思春期の男の子がおたふく風邪にかかると、3割の子が睾丸炎を起こします。局所の腫れがひどいと痛みで歩くこともできなくなります。女の子では卵巣炎を起こすこともあります。様子がおかしいと感じたら診察を受けてください。おたふく風邪ワクチンは任意接種ですが、接種したお子さんのほとんどがかからずに済んでいるので、接種することをおすすめします。
はしか(麻疹)
感染力の強いウイルスです。10~12日の潜伏期間の後、発熱、咳、くしゃみなどの風邪の症状から始まります。この時期に、麻疹と診断するのはむずかしく、その後一旦熱が下がってから再び高熱と同時に発疹が現れて、麻疹(はしか)であると診断されることがほとんどです。肺炎、中耳炎、脳炎などの合併症が見られる場合がまれにあるので、治るまでは再診は必ず受けてください。また、うとうとしてぐったりしている場合などはすぐに受診してください。麻疹の予防接種は、定期接種です。1歳になったら早めに1回目の接種を、就学前の年長児は2回目の接種を忘れずに受けましょう。